1日目は最初からほぼ最後まで、2日目は3時間くらいであったけど。新製品が出たりで混んでるところは混んでたけど、全体としてはわりと空いていた気がする。
細かいのはあとに書くとして聞いたもので比較的新しめのもので良かったのは、DAPだとQPMとN6ii/T01で、イヤホンはFiR audioのM4、M3と完全ノーマークだったNAGAOKAの試作の真鍮低域バージョン(既存のモデルの真鍮/ステンレス筐体の高域/低域寄りチューニングの組み合わせで、既存のが1200円くらいのエントリーなので金属筐体になってもそんなに高くなさそうだけど)、Simphonioの1Dのやつも良かった。ヘッドホンはこれといってなし。あとdCSのBartok(+Utopia)は初めて聞いたけどこれもとても良かった(さすがにお高いだけある!)。
…といった感じでした。
以下、各ブースでの感想ですが長くなりそうなので畳んでおきます。
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ということで各階ごとで聞いたものの感想。プレイヤーはQP1R、イヤホンはFidelity・N8(2pin枠)・NOMAD(MMCX枠)、試聴曲は田村ゆかり『滑空の果てのイノセント』TrySail『TAILWIND』『うつろい』を中心に色々。写真はいつものことながらなし。
6F
- Noble
- ワイヤレスのは聞かなかったけど参考出展の2機種。KAHNの弟機はちょっと低音の感じが好みではないかなあという印象で、M3は高域がわりと特徴がある感じで聞いたあとにドライバーとか聞いたら中高域側はちょっと変わったものを使っているそうで、高域のレンジがちょっとせまいけど中域がぎゅっとして楽器とかやってる人とかには好評らしい。
- STAX
- SENNHEISER
- 新しくはないけどHD800Sと820を。何周かまわってこれはこれで良いなあと。
- S'NEXT(final/MEZE AUDIO/FiR audio/DITA/QueStyle)
- 主に聞いたのはQPM、Dream XLSとFiRの各種。
- QPMはとても良かった。これまでもプロトタイプは何度か聞いていたけど製品版になりようやく自分のmSDで試せて色々聞いたけどQP1Rと2Rのいいとこ取りというか、解像感の高さと低域もしっかりしていてとても好み。QP2R単体も全然悪くはないけれどQPM聞いてしまうと少し低域あっさりしてるかな。ただ、日本は100台限定(何回かに分けて入ってくるらしいので最初に売り切れても補充はされるらしい)で想定よりオーダー入ってるので急いでね…という感じではあるらしい。ということでQP2Rも併売される、ケースは2Rのものがそのまま使える(ブラウンは市場在庫のみ)、新しくケース作ってるけどすごく高くなるかも(?)とか。限定じゃなく継続してとプッシュはしてみるけどどうかなという感じのことも言っていた。他にも聞いたけどオフレコかわからないのでパス。
- Dream XLSは良いは良いけどちょっとお高い。初代と違って限定ではないから急がなくても良いかな(どうせ買うならQPMを先にしたいかな…w)。
- FiR audioは64 audioの人が立ち上げたCIEMメーカーで公式サイトではADEL,apexモジュールに続くatomモジュールを売っている(互換性は知らない)。今後カスタム扱うかわからないけど、M4($1899)とM3($1199)が特に良かった。
- ORB
- イヤホンとケーブル。イヤホンは1BAではあるもののちょっと特殊な構造で1BAっぽくない密度感のある音だった。ケーブル色々変えて聞いたけど、高域のきらびやかさが増される新しいケーブルが個人的には一番合うかなと思った。このケーブルは見た目の色的にも持っていったN8で使いたいと思ったのでケーブルだけいつか買うかも。イヤホンは受注生産で時間かかるのもありますが。
11F
- dCS
- Bartokがあったので買えないけど一応試聴。アンバランスのUtopiaが繋いであったのでそのまま聞いたけど、Utopiaでこういう音が出るのか〜というくらいのしっとりとしたきめ細かい音であった。昔聞いたManhattanとは全然傾向が違っていてこれはこれで良いなあという感じではある。入ってたオスカー・ピーターソン・トリオとか聞いてたけど自前の音源で試してみたかった感はある。
- OCTAVE
- こんなところにもMySphereあるのかーと思って聞いたら実はOEMのチューニング違いの別のものであったw 音的にはやっぱり音の聞こえが不思議という感じで一応自分の頭でも装着はできた。RAALのといいこの手のやつ流行るんだろうか…。
- オーテク
- イヤホンの新製品を。前のチタンのやつよりは良かったけど、オーテクは全般的にあんまり好みの傾向ではないかな。
- Audeze
- MUSIN(iBasso/Shanling)
- DX160とM6。操作性はどちらもサクサクでよかった。M6の方が1サイズ大きいけど側面はカーブしていて持ちやすかったので大きいけどあんまり苦ではないかな。どっちもplay storeは入らなそうなのでUAPP使いたいマン的には微妙かな(DX160は改造fwであれだけど)。どちらもコスパ良い。
- Sensaphonic
- D2。フルシリコンで2Dの変わったカスタム。小型のドライバーだけど低域もしっかり出てて音は結構好みだった。MMCXのコネクタの周りもシリコンで少し埋まった感じなので、コネクタ周りが太いMMCXケーブルとかは刺さらなそうだしリケーブルとか考えてる場合は微妙かもしれない。(作る時に言えば穴を広めに作ってくれたりもするみたいだけどそれより細いのを挿した時に汗が入ったりコネクタがぐらぐらしたりとおすすめしないって雰囲気だった)。
13F
- MIXWAVE
- AME
- 8BAと4BA+2ESTと1D+1BA+4ESTが同じ値段で12BAがそれよりちょっと高いというプライスタグ。個人的には4BA+2ESTのが良かったかな。でもどれもわりとよかったです。
- アユート
- SA700。AK120っぽいボリュームノブで長さはAK120iiみたいな感じだけど筐体がステンレス性なのでかなり重く、音はちょっとSP1000ぽいかなと感じた。16万円とかなのでSE100とかKANN CUBEあたりも値段的には近いのでどうかな。
- JVCケンウッド
- FW1500。結構期待してたけど正直全然合わず。低域の量感はあるけどボヤボヤこもった感じで、ウッド系の延長ではあるけど…という。FW10000の遮音性を高めた感じのとかでいいんだけどな。
- パナソニック
- テクニクスのイヤホン。これも低域ちょっと多めで少しゆるいかなという印象。ただそれ以外のバランスなどは悪くなかったのでまたゆっくり聞いてみたいかなとは。
- サイラス
- L&PのP6とL4Pro。どちらもまだ試作という感じで動作も安定してなかったけど少しだけ聞かせてもらって、P6は濃厚だけど高域が少し地味かな。30万円くらいらしいのでまあ出ても買えない。L4proは5万円くらいでR5とかM6とかと競合するけどこれも悪くない気がする。
- JABEN
- ポータブルだけどすごいゴツいセットが置いてありましたけどそちらは聞かずWAVAYAを。珍しい形でこういうイヤホンなのかと思っていたけどこれはカスタムの試聴機で押し付けながら聴く前提だから手を離して聞いてもダメで、そういうこと気づくまでにかなり戸惑ったw 音はOCTAが1番良かったし結構好き。カスタムの完成版も磁器製というのでそれも特殊ですけど落としたら一発でアウトな気がするけどその辺はどうなんでしょうか。
- Brise Audio
- 海外から回収したケーブルの特価販売をやってたのでUPG001とUPG001Rh+を一本ずつ購入(10kと15k)。仕様的に少し古いものでイヤホン側コネクタはオヤイデのだったり、保証も3ヶ月ではありましたけどまあお安かったので。ぱっと見そんなに太くないし外での使用もいけるかなと思ったけどやっぱ無理かなと思うくらいには取り回しが悪い…w
- Focal
- ラックスのセットで一通り置いてあって折角なので。改めて聞くとStellia良かった。Clearも良いけどちょっと高音に金属っぽい感じがあってそこがイマイチ。まあでもStelliaもお高いね。
14F
- Cayin
- N6ii/T01。発売自体は結構前ですけど何気に初めて聞いたかも。音はかなり好き。バーブラウンのPCM1792A×2のボードだけどA01よりクリア…というかA01が濃厚すぎて曲選びそうだなという印象だったのでT01のほうが使いやすいかなとか。バッテリーライフとかサンプリングレートとかは劣るけど。とはいえボード交換して色々楽しめるのはいいかな。次はE01で(風のうわさではES9038Pro)ではあるけどシングルエンドのみという人を選ぶ仕様ですが楽しみ。まあESSで普通に4.4バランスとかの出してほしいという気持ちもあるけどw
- AMTアコースティック
- ダイナミックとBAのドライバーを作ってるところがイヤホンも出してたけど、置いてあったのが小型ドライバーのものだったりで音的には高域の伸びがいまいちとかあんまりピンとこず。イヤホンとか自作しないのにドライバーもらってしまったけど完全に持て余している…w
- NIDEON
15F
- NAGAOKA
- 1200円くらいで売ってるP908というイヤホンをベースに、筐体を真鍮/ステンレスに変えて、チューニングも高域/低域寄りの組み合わせで計4つのプロトタイプを出してたので聴き比べ。個人的には真鍮低域>ステンレス高域≧ステンレス低域>真鍮高域という感じ。ベースとなってるP908の音が低音あんまり出てなく軽いという感じなので基本的には低域寄りのチューニングの方が合いそうと思ってたけど真鍮のほうがより合うかなと。ステンレスはどっちも悪くなかった。真鍮とステンレス1つずつ出そうかなみたいなことを言っていたので出たら買おうかなか。2000円くらいみたいだし(最後にアンケートで好きなのはどれでしたかとかあってその中にいくらくらいと思いますかというのもあり今時の筐体の素材違いで結構高くなるのかなと思ったw)
- FitEar
- DCと335のユニバーサル版。DCはプレイヤーのパワーが足りなかったのか低音が少しゆるくてイマイチ。アンプとか持ってくべきだったのかなあと思いつつ。335の方はわりと良くて334よりはやっぱりこっちのほうが好きな感じはある。
- 七福神
- 代理店のくくりでたくさんのメーカーが並んでてどれがどれだったかあんまり覚えてないけどSimphoniaの1Dのはわりと良かった(前も聞いた気がするけど)。ただ25万円とか言われるとまああれだけど。
という感じでヘッドホンはそんなにめぼしいのはなかったかなという印象。聞きたかったのはRossonのRAD-0とかAudezeのLCD-24とかAMTテクノロジーがどうしたとかのHEDDとかでしたけどなかったですし。海外の他のオーディオショウとかぶってたりCanJam上海とも時期が近かったりと微妙な時期だったのもあるかもしれない(AEON2とか発表されてたりしてましたね)。
イヤホンとかDAPはいいなと思うものもあるのだけど、4~6万円の中華泥DAPも一つくらい持っててもいいかなと思うけどそれならちょっと高いけどN6ii買っといたらいい気もするし、泥じゃないけどQPMも良かったしでかなり悩ましい。イヤホンはFiRのかなり良かったのでカスタム版出たら欲しいですね。
あとRoonのセミナーとかやってたのでそれも聞きたかったけど試聴してると行く余裕がない…。
ポタ研は行くかわかりませんが来年の春のヘッドフォン祭も楽しみにしています。中野であと何回やるかわからないけど、フロアの移動がちょっと大変なので楽なところでの開催してくれ…という気持ちも無きにしもああらず(青山のときにも行ったことあるけどあそこでも…でも物販が大変なのかな?)