秋のヘッドフォン祭に行ってきました。コロナ禍になってからこの手のイベントは全然参加していなくて(なんなら普通の試聴にも)、春の中野サンプラザでのラスト回も、今回の会場に移った夏のヘッドフォン祭mini(旧ポタ研)も行かずでしたが、今回は日程的にもご時世的にもいけそうかなというところで。
事前に色々目玉製品的なものが公開されていて、個人的なお目当てはAustrian AudioのThe ComposerとHEDDphone Twoあたりであとは回っているうちに見つけたものを…という感じで。オーテクの1000万円オーバーのHPAは整理券申し込まずパス。
ということで聞いたものなど(いつも通り(?)写真はなし)。手持ちの環境・機材はプレイヤーはQPM、H7、イヤホンはAudeze/Euclid、Craft Ears/Aurum、試聴曲はTrySail/TAILWIND、KIMONOS/Yureru、American football/Never meantなどなどわりといつもの感じです。最初にも書きましたが何年も店頭試聴すら行ってないので、「お前アレまだ聞いてなかったの?」というのがたくさんあると思いますがまあお気になさらず…w
ということで感想はフロア・ブースごとですが、長くなると思うので折りたたんでおきます。
5F
- ブライトーン(ZMF)
- Caldera。発売されたのは 結構前ですが初試聴。為替的なこともあってなかなかなお値段ですがこれは普通に良かったとは思うのだけど、QPMのHP端子から3.5mmのミニミニで用意されてたポータブルHPAに繋ぐというあんまり気合いが入ってないセットアップだったのでなんともというところはある。ZMFはもうちょっといい構成で聞いてみたい。どちらかというとナチュラル系というか地味めではあったかなあ。
- STAX、YAMAHA
- Jaben
- NIDEON
- 今回初展示のポータブルヘッドホンアンプは、持っていたのがラインアウトある機材でなかったのとポータブル環境で多段にする気力ももはやないのでパス。
- なので、春の時に展示されていたっぽい細いケーブルを(型番あったかな?)。一緒に聞いた400のケーブルや手持ちの200/Fと比べると音の濃厚さだったりは流石に負けるけどこれはこれでというか取り回しが楽なのがほんまにいいですね。TWSイヤホンを使うことが多くなってきてはいるけどこのくらいの取り回しだったらいいなあと。
- 前から少し気になってたのでSENNHEISERのIE900とかみたいなちょっと特殊なMMCXコネクタのとかは出来るのか聞いたら、社外品でも使えるものを送ってくれれば料金は多少変わるけどそれで作ってくれるらしい。ということはマルチコネクタでもやってくれるんだろうか。2pinとMMCXと揃えなく済むしありがたいが…。
- Austrian Audio
- The Composer。楽しみにしていた製品だけどこれはすごい良かったですね。音質はまあもうちょっと聞いてみないとって感じですが、装着感や重さに関しては他のフラッグシップ機と比べてもかなり良くて、そこだけでもいいのではって感じがしましたw メーカーの成り立ち的にAKGの流れを汲んでいるので、個人的には過去のAKGヘッドホンのように低域が軽くて重さや量感が足りなくてイマイチかなという印象だったのですけど、実際に聞いてみるとかなりパンチもありぼやけた感じでもなく好印象でした。海外では€2500/$2500あたりだったので40万円くらいかなと思うけどモノとしてはかなりいいのではないでしょうか。もっとくっきりとかだとUtopiaとかそういう感じかもしれませんけど。
あとコネクタが特殊だったのでちらっと聞いたらあれはやっぱりバナナプラグのようで処理の問題というかケーブル剥き出しになるかもしれないけどリケーブルもできるっぽかったですね。まあこの辺は雑談の中でなので、詳しくは改めてプレスリリースや製品紹介とか見て検討してください。一応純正でバランスケーブルはついてくるみたいなのでそれで聞けはしますしね。 - その横にあったHi-X60(密閉型)、65(開放型)もついでに。値段を考えると65も良かった(少し低域は弱いが)。60は低域の沈み込みがちょっと弱くて普段のリスニングにはちょっとかなという印象。X55も密閉だったと思うけどそっちのほうが良かったりするのかな…まだ値段出ていないComposerが控えてるからあれだけど65も結構良かったです。
- The Composer。楽しみにしていた製品だけどこれはすごい良かったですね。音質はまあもうちょっと聞いてみないとって感じですが、装着感や重さに関しては他のフラッグシップ機と比べてもかなり良くて、そこだけでもいいのではって感じがしましたw メーカーの成り立ち的にAKGの流れを汲んでいるので、個人的には過去のAKGヘッドホンのように低域が軽くて重さや量感が足りなくてイマイチかなという印象だったのですけど、実際に聞いてみるとかなりパンチもありぼやけた感じでもなく好印象でした。海外では€2500/$2500あたりだったので40万円くらいかなと思うけどモノとしてはかなりいいのではないでしょうか。もっとくっきりとかだとUtopiaとかそういう感じかもしれませんけど。
- コペック(Cayin)
- Cayin30周年とかの高級DAPを。値段的にも手の出ないやつでしたしプレイヤー単体の予約も瞬殺だったのでどうにもって感じでしたがあったので聞いてみたら音はむちゃくちゃなめらかで良かったです。まあとにかくでかくて重かったですがw
- qdc
6F
- 完実(Audeze/Meze/etc.)
- Audeze
- CRBN+LTA Z10e。完実がLTA製品を扱うらしくこの組み合わせを聞くことができたけど、これは強かった。セットアップもISOTEKのなにか(?)+DELA+オーディオ用スイッチングハブ+dCS Linaと強強構成でしたがCRBNよかったですね。上流はまああれとしても、静電型用のドライバーはSTAXのがあるからとりあえずCRBN買っても聞けはするけどちょっと色々悩みますね。一緒にDCAのCorinaも聞くのが定番っぽかったけどCRBNたくさん聞いてたらもうええかって感じになったので時間少し余しておわり。
- LCD-5。これもなにげに初めて。3とか4とかとは音の雰囲気というかそういうのはだいぶ違っていて低域のどっしりかんというか響きはだいぶ減ったような? とはいえこれはこれでいいかも。
- MM-100。意外とこれも良かった。ケーブル片出しだし手頃感もあるかな。雰囲気的にはHD650とか600とかそういう感じなんかなあ。もうちょっと真面目に聞けばよかった。
- Devialet
- Gemini II。TWSイヤホンにしては高いしBTコーデックが少ないとか不満なところはあるけど音は悪くなかったですね。初代を持っていますが買うのも全然ある。
- Audeze
- タイムロード
- Seasideのヘッドホン。値段わからないけどこれはイマイチって感じでしたかね。
- HEDD
- HEDDphone Two。前のと比べて軽量化され装着感もだいぶ改善されていた。ヘッドバンドは外側のバンドで長さ、内側のバンドで側圧の調整ができるとのこと。音的には前のよりも少し高域よりになったのかなとは思うけど、イヤーパッドだったり装着感も全然変わっているので比較も難しい…。AMTドライバーは個人的には意外と好きなところもあって据置き環境でもう一度聴きたい……というかもう発売されてるんすね。国内価格だと前のより少し値上がりしてるけど純粋に為替の加減かな。
- SENNHEISER
- IE900/600。これもいまさらですけど初めて聞いた。でも正直今回聞けた/聞いたイヤホンではIE900が一番欲しいと思って、600のほうがボーカル聞くのはいいような気がしたんですけど、個人的にボーカル曲でもベースとかドラムとかきっちり音を拾って聞きたかったりボーカルとの距離感(近すぎるのもそんなに好きじゃないので…声優の歌が好きだったりはするんですが笑)とかそういうのも大事でトータルのバランスでは900が好きかなと。まあ曲とか場面とかにもよるんでしょうけども。
でfinal・DitaとかMUSINとかエミライあたりのところはすごい並んでいたので軽く眺めてパスしてしまったし、他にも並んでるところは結構飛ばしちゃったので聞きたかったものを全部チェックできたわけではないのですが、良かったのものはThe ComposerとIE900、次点でHEDDphone2、CRBNあたり。CRBNはだいぶ構成が盛々だったので判断難しいのこのくらいでw まあ円安というのもあり全体的に高額だし、なかなか手が出しにくい価格のものが多かったりするんですけどイベントで聞く分にはタダですし笑、久々にこういうイベントに参加して楽しかったっすね。dCSのLinaとかあの3段で普通のヘッドホンとかも聞いてみたかったしそういうのは店頭だったり別の機会に聞きたいなと思います。
あとはMod house audioのTungstenは気になるけど日本だと聞ける日は来ないかな…。